第17回、第18回「PCASセミナー」
「心拍再開後ケアの標準化とチーム医療」をテーマに、「PCASセミナー」の開催情報をご案内いたします。

第17・18回 PCASセミナー終了のご挨拶

2024年2月吉日
国立循環器病研究センター 心臓血管内科/救急部
田原良雄

 日本循環器学会 JCS-ReSSセミナー「第17・18回 PCASトレーニング」(PCASセミナー)を、2024年2月11日・12日の2日間に亘り、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)において開催いたしました。このPCASセミナーは「心拍再開後ケアの標準化とチーム医療」をテーマに2014年に第1回を開催して以降、定期的に開催してまいりましたが2020年2月からはコロナ禍の影響で開催が中断されておりました。アメリカ心臓協会(AHA)の一次救命処置(BLS)・二次救命処置(ACLS)の範囲を超えたトレーニングの内容が含まれており、現場からのご要望もあり今回の開催となりました。

 御蔭をもちまして、総受講者数は69名(うち医師48名、看護師17名、臨床工学技士3名、理学療法士1名)に達し、盛会の裡にPCASセミナーをつつがなく終了することができました。これも偏に皆様方の暖かい御支援と御協力の賜物と、深く感謝いたしております。

 PCASセミナーは、午前中にLesson 1(エコーガイド下の血管穿刺)、Lesson 2(心拍再開後の脳神経蘇生:脳機能モニタリング)、Lesson 3(心拍再開後の脳神経蘇生:神経所見の評価)、午後からはLesson 4(適切な循環補助)、Lesson 5(適切な体温管理療法/機械圧迫)、Lesson 6(PCASシナリオ:VF→心拍再開)を5~7名のスモールグループで実習し、最後にLesson 7[PCASシナリオ:VF持続(ECPR)]を10~12名のチームで対応するプログラムとなっております。今回から新しい試みとしてランチョンセミナーでは、心原性ショック対するIMPELLAを含めた補助循環装置の選択と管理に関する講演を企画しました。また、学樹書院のご厚意により「心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニング・マニュアル」を参加者に無料で提供させていただきました。

 事前学習用教材の準備を含め、各Lessonをご担当いただきました先生方に感謝いたしますとともに、心より御礼申し上げます。此度のPCASセミナーを受講した皆様が、それぞれの立場において目の前の患者の今後の更なる転帰改善に寄与することを祈念いたしております。

 なお、今回のPCASセミナーに際しましては、2020年以来の開催ということもあり、不行届きの点も多々あったことと存じますが、何卒、御容赦の程お願いいたします。

 最後に、今回のPCASセミナーの企画・準備などにご指導・ご協力下さいました関係者各位、ならびにPCASセミナーの開催・運営に快くご協賛頂きました企業・団体各位に心より厚く御礼を申し上げます。


写真を公開しました

セミナー当日に撮影した写真を公開いたしました。
なお、撮影した映像や写真は、今後の当セミナー開催時、ホームページ、SNS、セミナーの告知等に使用させていただきますので、予めご了承の程、よろしくお願いいたします。
また、当セミナーに関する参加者個人のSNS等での投稿については、投稿者自身の責任の元で行うものとします。当学会での責任は負いかねますので併せてご了承ください。

「心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニング・マニュアル」無料提供のご案内

「心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニング・マニュアル」学樹書院 価格¥2,160/冊(税込)

 第17回、第18回 PCASセミナーを受講される皆様への特典として、学樹書院様のご厚意により会場にて左記トレーニングマニュアルを無料でご提供させていただけることになりました。

 大変お得な特典となっております。この機会に是非ご参加ください。

当セミナーは全て終了しました。次回のご参加を心よりお待ちしております。

「心拍再開後ケアの標準化とチーム医療」をテーマに、「PCASセミナー」の開催情報をご案内いたします。

院外心停止から心拍再開した症例への低体温療法(体温管理療法)は、世界をリードする成果があがりつつあり、2015年蘇生ガイドラインでも更にその重要性が強調されています。その標準化を目指して、チーム医療としてのトレーニング方法の確立を目的としています。

開催概要

開催会場:国立循環器病研究センター

開催日時:第17回セミナー 2024年2月11日(日)、第18回セミナー 2024年2月12日(月)

主催:日本循環器学会

後援:日本冠疾患学会様日本蘇生協議会様、日本集中治療医学会様

心拍再開後の「呼吸管理」、「適切な補助循環(PCPS)」、「適切な体温管理療法 (低体温療法)」についてチームトレーニングを学習できます。PCPSに関しては 実際に模擬回路を用いてプライミングからマネキンを用いてのカニューレ挿入、 体外循環開始までを体験できます。また、心拍再開後の「脳モニタリング」、「神経所見の評価」を取り入れ、より質の高い心拍再開後ケアを目指します。 後半にはシナリオに沿ったチームシミュレーションを行い現場ですぐ役立つコ ツを学べます。

受講対象者

  救急蘇生に携わる医師・看護師・臨床工学技士

参加費

内容

Lesson1エコーガイド下血管穿刺
Lesson2心拍再開後の脳神経蘇生:脳機能モニタリング
Lesson3心拍再開後の脳神経蘇生:神経所見の評価
Lesson4適切な循環補助
Lesson5適切な体温管理療法/機械圧迫
Lesson6PCASシナリオ:VF→心拍再開
Lesson7PCASシナリオ:VF持続(ECPR)

当日のタイムスケジュール

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お問合せ先

 日本循環器学会 PCASセミナー運営準備室
  電話:019-652-5406
  E-mail:pcas2024@acls-jcs.org
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