
「心停止」に対する一次救命処置(BLS)トレーニングは、医療現場に勤務する上で必須スキルです。一方で心停止に至る前に、「予兆」に気づき迅速に介入することができれば、患者様の人生は変わると考えております。今回、榊原記念病院が掲げる「高度循環器医療とチームワークで、安心と信頼の診療を」という基本理念とアメリカ心臓協会(AHA)の「誰もがより健康で長生きできるように、心臓と脳を健康にする」というミッションがコラボレーションし、2018年9月22日-23日に第1回二次救命処置(ACLS)講習会を開催致しました。ACLSは、成人の心停止、非心停止に対する処置を、マネキンを用いてシミュレーショントレーニングするものです。具体的には、モニター心電図や除細動器、薬剤を用いて「チーム蘇生」を通して2日間かけて実習します。
この2日間、受講者5名、運営スタッフ10名が講習会に参加しました。また、講習会のオープニングでは磯部院長、高山副院長も同席され、熱意あるお言葉をいただきました。受講者、参加スタッフにとって、心臓病専門施設での講習会開催にテンションも上がり、やる気も倍増し、学びに集中できました。全てのプログラムを終了し、受講者全員、晴れてAHA ACLSプロバイダーとなりました。また、今回磯部院長、高山副院長のご協力も賜り、講習会終了後に病院見学ツアーも組ませていただきました。この企画は、他施設より講習会に参加された研修医、看護師に大好評でした。高度医療機関の診療環境を見学でき、きっと2日間学んだ内容が実臨床でどう活かせるかの想像もできたことでしょう。
今後は2–3ヶ月毎のコース開催を予定しております。院内外から受講者を募集しております。ぜひ、自己研鑽のために、自信をつけるために、知識とスキルのアップデートをするために、ご参加をお待ちしております。